「なんかいい感じにしてほしい」 「とりあえず若い人にウケる、勢いのある感じで」

映像ディレクターやデザイナーなら、一度は言われたことがあると思います。そして、その一言から動画の目的を掘り起こし、ターゲットを決め、秒数を割り振り、ト書きとテロップとナレーションまで落とし込む——この作業に、毎回何時間も溶かしていませんか。

しかもYouTubeの長尺と、TikTokやリールの短尺では、構成のセオリーがまったく違います。案件ごとに毎回ゼロから頭の中で組み立て直すのは、正直かなりしんどい作業です。

このページでは、その「たたき台づくり」をAIに任せるためのプロンプトを、場面別に5種類、そのままコピーできる形で公開します。会員登録は不要です。 ChatGPTでもClaudeでもGeminiでも、コピーして貼り付ければ今すぐ使えます。

なぜ「構成案づくり」がAIに向いているのか

制作の工程をならべてみると、AIに任せやすい仕事と、任せにくい仕事がはっきり分かれます。

工程 現場のしんどさ AIの向き不向き
クライアントの要望を聞き出す 言語化されていない要望を引き出す。認識のズレで手戻りが起きやすい ○ 聞くべきことの整理はできる(下の④)
動画の構成案・絵コンテのテキスト 白紙から組み立てる。精神的な負荷が一番大きい ◎ 論理的に組み立てる作業はAIの得意分野
キャッチコピーの案出し 数十案を用意する。個人の引き出しに依存する ○ 大量に出させるのは得意
見積もり・スケジュール 過去の似た案件を思い出しながら計算する △ 過去データを読ませる仕組みが要る
修正指示の整理 チャットやメールに散らばった指示をまとめる ○ 貼り付けて整理させるだけならすぐできる(下の⑤)

この中で、いますぐ・ブラウザだけで、いちばん効果が出るのが「構成案づくり」です。

理由はシンプルで、構成案は「決められた枠に、決められた要素を、順番どおりに詰める」仕事だからです。人間が苦しいのは枠を埋めることではなく、白紙から始めることです。そこだけAIに肩代わりしてもらえば、あとは「出てきた案を選んで、磨く」というディレクションの仕事に集中できます。

ゼロから生み出すのではなく、生成されたものを選んで磨く。この切り替えができるかどうかが、いま一番大きな差になります。

そのまま使えるプロンプト(5種類)

下のボタンで、使いたい場面を選んでください。それぞれコピーボタンが付いています。

使い方は3ステップです。

  1. 場面を選んで、コピーボタンを押す
  2. ChatGPT・Claude・Geminiなど、いつも使っているAIの入力欄に貼り付ける
  3. [ ] で囲まれた部分だけ、自分の案件の内容に書き換えて送信する

書き換えるのは [ ] の中身だけで大丈夫です。それ以外の部分は、AIに正しい手順を踏ませるための指示なので、消さずにそのまま送ってください。

使いたい場面を選んでください(5種類)

広告動画の構成案(60秒)

こんなときに: YouTube広告、SNS広告、LPに置く商品紹介動画。「見た人に行動してほしい」動画のときはこれです。購買心理の流れ(AIDA)に沿って組み立てさせます。

あなたは広告代理店のトップクリエイティブディレクターであり、
視聴者の心を動かし行動を促す動画構成のスペシャリストです。

以下の【要件定義】と【出力条件】に基づき、
クライアントの抽象的な要望を具体化した動画構成案・絵コンテ用テキストを作成してください。

■ 要件定義

・クライアントの業種・商材:
 [例:BtoB向けSaaSベンダー / AI搭載の経費精算自動化システム]

・ターゲット層(ペルソナ):
 [例:従業員50名以下の製造業の30〜40代経営者。月末の経費精算に追われ、
   本来の経営業務に集中できていない]

・動画の目的:
 [例:ツールの認知拡大と、LPからの30日間無料トライアル申し込みへの誘導]

・配信媒体と尺:
 [例:YouTubeインストリーム広告 / 60秒以内]

・雰囲気・世界観(トーン&マナー):
 [例:誠実、プロフェッショナル、少しのユーモア、解決策による安心感]

・絶対に伝えるべきベネフィット:
 [例:領収書をスマホで撮るだけで、仕訳から入力までが全自動で終わること]

・NGワード・避けるべき表現:
 [例:「AIに仕事を奪われる」といったネガティブな表現、過度に専門的なIT用語、
   他社を直接けなす表現]

■ 構成のフレームワーク

視聴者の心の動きに沿って、以下の「AIDAの法則」で論理的に組み立ててください。

1. Attention(注意を惹く):ターゲットの痛いところを突き、
  最初の3〜5秒でスキップされない強いフックを作る
2. Interest(関心を高める):悩みの原因をはっきり示し、共感を生む
3. Desire(欲求を喚起する):解決策として商材を提示し、
  導入後の明るい未来を目に浮かぶ形で見せる
4. Action(行動を促す):次に何をすればいいかを明確に伝える

■ 出力条件

・各シーンを、以下の項目を含む表形式(Markdown)で出力すること
 - シーン番号 / フレームワーク要素(AIDA)
 - 目安の秒数
 - 映像指示・ト書き(カメラアングル、演者の表情や動き、BGM・効果音の雰囲気まで、
  映像制作者がそのまま絵コンテを描けるレベルの視覚的な描写)
 - テロップ(画面に出す強調文字)
 - ナレーション・セリフ(ターゲットに語りかける自然な口調)

・専門用語を多用せず、ターゲットが直感的に分かる言葉を選ぶこと
・全体のテンポを良くし、途中で離脱されない構成にすること

それでは、上記の条件に従って動画構成案を出力してください。

YouTube長尺(解説・ノウハウ系)

こんなときに: 5〜15分の解説動画、企業のオウンドチャンネル、セミナー動画。最後まで見てもらうことが目的のときはこれです。広告と違って、離脱を防ぐ「引っぱり」の設計が要ります。

あなたはYouTubeチャンネルの構成作家であり、
視聴維持率を最大化する台本設計のスペシャリストです。

以下の【要件定義】に基づき、長尺の解説動画の構成案と台本の骨組みを作成してください。

■ 要件定義

・チャンネル/発信者:
 [例:中小企業の経理向けに業務効率化を発信する税理士事務所のチャンネル]

・動画のテーマ:
 [例:インボイス制度に対応した経費精算のやり方]

・視聴者(ペルソナ):
 [例:従業員30名程度の会社で経理を一人で担当している40代。
   制度は知っているが自社の運用に落とし込めず不安がある]

・視聴者に最後に取ってほしい行動:
 [例:概要欄のチェックリストをダウンロードしてもらう]

・目安の尺:
 [例:10分前後]

・話し手のキャラクター:
 [例:穏やかで、断定しすぎず、失敗談も正直に話す]

■ 構成の条件

1. 冒頭30秒で「この動画を見ると何が分かるか」と
  「見ないとどう困るか」を両方はっきり示すこと
2. 本編は3〜5個のチャプターに分け、各チャプターの冒頭に
  「次に何を話すか」の予告を1行入れること(離脱防止)
3. 各チャプターの終わりに、次のチャプターへの「引っぱり」を1行入れること
4. 中盤に、視聴者が自分ごとに感じる具体例(数字・場面)を必ず1つ入れること
5. 最後は行動喚起。押しつけがましくならないよう、
  「やってみてください」ではなく「よかったら使ってください」のトーンにすること

■ 出力条件

・以下の形式で出力すること
 - 動画タイトル案 3つ(クリックしたくなるが、誇張して裏切らないもの)
 - チャプター構成の表(チャプター名 / 目安の秒数 / 話す内容の要点 / 引っぱりの一文)
 - 冒頭30秒の台本(実際に読み上げる文章そのまま)
 - 各チャプターの話す要点を箇条書き(丸暗記用の完全台本にはしない)
 - 締めの台本(実際に読み上げる文章そのまま)
 - 画面に出すべきテロップ・図解のアイデア

・専門用語には、初めて出たときに一言の言い換えを添えること

それでは、上記の条件に従って構成案を出力してください。

TikTok・リール(短尺の縦型)

こんなときに: 15〜60秒の縦型ショート。最初の2秒でスクロールされるかどうかが決まる世界なので、長尺とは別物として設計します。音を出さずに見られる前提の指示を入れてあります。

あなたはショート動画(TikTok・Instagramリール・YouTubeショート)の
構成に精通したクリエイティブディレクターです。

以下の【要件定義】に基づき、縦型ショート動画の構成案を作成してください。

■ 要件定義

・発信者/商材:
 [例:パーソナルジムのトレーナー / 30代女性向けの姿勢改善プログラム]

・伝えたいこと(1つだけ):
 [例:反り腰の人がいくら腹筋しても痩せない理由]

・ターゲット:
 [例:デスクワークで腰が痛い30代女性。ジムに通ったが続かなかった経験がある]

・尺:
 [例:30秒]

・最後に取ってほしい行動:
 [例:プロフィールのリンクから無料カウンセリングに申し込む]

■ ショート動画としての絶対条件

1. 最初の2秒で結論または強い問いを言い切ること。前置き・あいさつは禁止
2. 音を出さずに見られる前提で、テロップだけで意味が完全に通ること
3. 伝えることは1本につき1つだけに絞る。詰め込まない
4. 「間」を作らない。1カットは2〜4秒で切り替える
5. 最後は次の動画やプロフィールへ自然につなげる。売り込みで終わらない

■ 出力条件

・以下の項目を含む表形式(Markdown)で出力すること
 - カット番号 / 秒数
 - 画面に出すテロップ(実際に表示する文字そのまま。1画面20文字以内)
 - 映像・動き(何を写すか、どう動くか)
 - 話す言葉(音ありで見た人向け。テロップと完全に同じにしない)

・冒頭2秒のフック案を、方向性の違うものを3パターン出すこと
・想定されるコメント(賛否両方)と、それへの返し方も最後に添えること

それでは、上記の条件に従って構成案を出力してください。

抽象的な要望を「要件」に翻訳する

こんなときに: まだ何も決まっていない段階。手元に「いい感じにして」しか材料がないときに、クライアントに何を聞けばいいかをAIに整理させます。ヒアリングの前に使うプロンプトです。

あなたは制作会社のプロデューサーで、
クライアントの曖昧な要望を、制作可能な要件に翻訳することを得意としています。

以下の【クライアントから言われたこと】をもとに、
このまま作り始めると危険な点を洗い出し、ヒアリングすべきことを整理してください。

■ クライアントから言われたこと(そのまま貼り付けてください)

[例:
・とりあえず会社の紹介動画を作りたい
・若い人に響く感じで、おしゃれに
・予算は特に決めてない
・来月の展示会で流したい
]

■ 分かっている前提

・クライアントの業種:[例:創業50年の金属加工の町工場]
・こちらの立場:[例:映像制作のフリーランス。この会社とは初めての取引]

■ 出力条件

以下の順で出力してください。

1. 【このまま進めた場合に起きそうな手戻り】
  具体的にどの工程で、何が原因で、どうやり直しになるかを3つまで

2. 【決まっていないこと の一覧】
  目的 / ターゲット / 使う場所と尺 / トーン / 予算 / 納期 / 決裁者 / 素材の有無
  の観点で、決まっていない項目を表にする

3. 【ヒアリングで聞く質問】
  そのまま口に出せる形の質問文にすること。
  専門用語を使わず、クライアントが答えやすい聞き方にすること。
  「おしゃれ」「若い人向け」のような曖昧な言葉は、
  具体例を2〜3個ならべて選んでもらう形の質問に変換すること

4. 【この案件の地雷】
  予算・決裁・権利(写真や音楽の使用許諾)まわりで、
  先に確認しておかないと後で揉めそうな点

それでは、上記の条件に従って出力してください。

バラバラの修正指示を整理する

こんなときに: チャット・メール・電話メモに散らばった赤入れを、抜け漏れなくタスクに落としたいとき。「言った・言わない」を防ぐための確認リストまで作らせます。

あなたは映像制作の進行管理(プロダクションマネージャー)です。

以下の【クライアントからの修正指示】は、複数の連絡手段からそのまま集めたもので、
順番も表現もバラバラです。これを、作業できる形に整理してください。

■ クライアントからの修正指示(そのまま貼り付けてください)

[例:
・3カット目、もうちょっと明るく
・BGMが元気すぎるかも?社長は気に入ってるみたいだけど
・ロゴは新しいやつに差し替えでお願いします(添付)
・22秒あたりのテロップ、誤字あります
・全体的にもう少しスピード感がほしいです
・あと尺は60秒のままでお願いします
]

■ 出力条件

1. 【作業タスク一覧】以下の表にすること
  - No / 対象箇所(タイムコードや工程) / 具体的な作業内容 /
   作業の種類(映像 / 音 / テロップ / 素材差し替え) / 想定工数(大・中・小)

2. 【指示が曖昧で、このままでは着手できないもの】
  なぜ曖昧なのかと、確認すべき内容をセットで書くこと
  (例:「スピード感」はカット割りを短くするのか、再生速度を上げるのか)

3. 【指示同士が矛盾しているもの】
  どれとどれが両立しないかを指摘すること

4. 【クライアントに送る確認メッセージの文案】
  ・丁寧だが回りくどくない日本語
  ・「承知しました」で受ける分と「確認させてください」で返す分を分ける
  ・相手を責める書き方にしないこと

・事実として書かれていないことを推測で補わないこと。
 不明な点は「要確認」として残すこと

それでは、上記の条件に従って出力してください。

精度を上げる、書き換えのコツ

同じプロンプトでも、[ ] の中身の解像度で出力の質はまったく変わります。ここだけは丁寧に埋めてください。

書き換える場所 コツ
ターゲット層(ペルソナ) ここが一番重要です。「30代のビジネスパーソン」のような曖昧な指定だと、当たり障りのない凡庸な案しか出てきません。「従業員10名の町工場の社長。人手不足で自分も事務作業を兼任していて、いつも疲れている」のように、痛いところまで具体的に書くと、冒頭のフックとセリフの刺さり方が劇的に変わります
配信媒体と尺 媒体によって見られ方がまったく違います。同じ商材でも、広告なら①、長尺なら②、縦型なら③と、プロンプト自体を使い分けてください
雰囲気・世界観 「シネマティックで壮大」「ポップでテンポの良いアニメーション調」「ドキュメンタリー調で重厚感がある」など、映像のトーンを言葉で決めておくと、BGMやカメラアングルの指示までそれに合わせて出てきます
NGワード 競合の製品名、薬機法・景品表示法にひっかかる断定(「絶対に痩せる」など)を先に禁止しておくと、後工程での修正と法的なリスクを減らせます
フレームワーク ①のAIDAは万能ではありません。課題解決を強く押したいときは「PASONAの法則」、企業の理念やブランドストーリーを語るときは「ヒーローズ・ジャーニー」に差し替えると、切り口を変えられます

そして、一度で満足しないこと。これが一番効きます。

  • 「冒頭のフックを、もっとドキッとする具体的な問題提起に書き換えて」
  • 「この部分は専門用語が多すぎるので、中学生でも分かる言葉にして」
  • 「もう少しテンポよく、語りかける口調にして」

こうして2〜3回やりとりするだけで、クライアントにそのまま出せる完成度まで上がります。

実際にこう出てきます

①「広告動画の構成案(60秒)」に、例のとおり(BtoB向けのAI経費精算システム/60秒)を入れると、こんな構成案が返ってきます。

シーン / フレームワーク 秒数 映像指示・ト書き テロップ ナレーション
1 / Attention 0-5秒 深夜の静まり返ったオフィス。机に山積みの領収書と請求書。それに埋もれるように頭を抱える30〜40代の社長のアップ。画面全体が青みがかった疲労感のあるトーン。BGMは時計の秒針と重い低音 まだ、月末の事務作業で
現場を離れられませんか?
「また今月も、経費精算の入力だけで週末が潰れる……」
2 / Interest 5-15秒 社長がエクセルと格闘する様子を肩越しから撮影。画面分割で、現場でトラブルが起き指示を仰ぎたそうな従業員の姿。BGMは焦燥感のあるテンポの速い曲へ変化 人手不足なのに、
入力作業に追われる日々。
人手不足の今、経営者が手作業の事務処理に追われていては、現場が回りません。
3 / Desire 15-40秒 画面がパッと明るくクリアなトーンへ。社長がスマホで領収書を撮影すると、AIが日付や金額を抽出して自動入力していく様子をポップなインフォグラフィックで表現。社長の表情が驚きから安心した笑顔へ IT知識ゼロでもOK!
領収書を撮るだけで全自動。
専門的なIT知識は一切不要。スマホで撮影するだけで、仕訳からデータ入力までAIが終わらせます。
4 / Desire 40-50秒 社長が活き活きとした表情で現場に戻り、従業員に的確な指示を出している。背景に明るい日差し。BGMは前向きなオーケストラ 現場に戻ろう。
本来の仕事に集中するために。
入力ミスや残業のストレスから解放され、本来の「経営」に集中できます。
5 / Action 50-60秒 白背景の中央にクリーンな製品ロゴ。右下に検索窓のアニメーション、左下に「30日間無料トライアル」のボタンが点滅 まずは30日間の無料トライアル さあ、今すぐ定型業務から解放されましょう。詳しくはウェブで検索。

ト書き・テロップ・ナレーションが分かれた形で出てくるので、そのまま絵コンテに起こせますし、クライアントへの提案資料にもすぐ使えます。企画のスピードが上がるだけでなく、早い段階で認識のズレをつぶせるのが大きいです。

使う前に、これだけは守ってください

便利な反面、クリエイティブの仕事でAIを使うときには、知らないと危ない落とし穴が2つあります。

1. クライアントの機密情報をそのまま貼らない

無料版のAIサービスでは、入力した内容がAIの学習に使われる場合があります。未発表の商品名、公開前のキャンペーン内容、クライアントの社名や個人名は、そのまま貼らないでください。

「A社」「商品X」のように伏せ字にしてから貼るだけで、出力の質はほとんど落ちません。AIが見ているのは固有名詞ではなく、文脈だからです。

2. 「〇〇風で」と指示しない

著作権法第30条の4により、AIの学習段階での著作物の利用は原則として認められています。しかしクリエイターが本当に注意すべきなのは、そこではなく生成・利用の段階です。

文化庁の「AIと著作権に関する考え方」では、AIが作ったものが著作権侵害にあたるかどうかを、人間の創作物と同じく「類似性(既存の作品と表現上の本質的な特徴が似ているか)」と「依拠性(既存の作品を知ったうえで、それに基づいて作ったか)」の2つで判断するとされています。

つまり、プロンプトに「〇〇監督風のタッチで」「競合の△△に似た構成で」と具体的な作家名・作品名を書くことは、自分から「依拠性」の証拠を残す行為になります。商用の案件では絶対に避けてください。

代わりに「暗めで静かなトーン。逆光を多用して輪郭だけを見せる」「手持ちカメラのドキュメンタリー調」のように、特徴を言葉で説明する書き方に置き換えます。狙いは同じように伝わって、リスクだけが消えます。

プロンプトの限界と、その次の一歩

ここまでの5つを使えば、構成案づくりはかなり楽になります。ただ、しばらく使っていると、必ず同じ壁にぶつかります。

毎回、同じ説明をやり直していることに気づくはずです。

案件が変わるたびに、クライアントのブランドガイドラインを貼り直す。前に「この言い回しはNG」と伝えたはずなのに、チャットが長くなるとAIが忘れている。自分の得意な構成のクセを、毎回一から説明し直す。使いたいプロンプトを探して、貼って、書き換えて——結局その作業に、また時間が戻ってきてしまう。

これは、あなたのプロンプトが下手だからではありません。ブラウザのチャット画面という道具の限界です。

ここから先に進む方法は、実はひとつだけです。

自分専用の道具を、自分で作ってしまうこと。

たとえば、こういうものです。

  • 案件名とターゲットを入力するだけで、自分のクセを反映した構成案が出てくる、自分だけのツール
  • クライアントごとのNG表現とトーンを覚えていて、毎回説明しなくていい仕組み
  • 修正指示をまとめて貼ると、タスクの一覧に整理してくれる小さなアプリ

「それってプログラミングができる人の話でしょう」と思われたかもしれません。数年前まではそうでした。

いまは、日本語で「こういうものを作りたい」と伝えるだけで、AIがコードを書いて動くものにしてくれます。Claude Code というツールを使えば、プログラミングの経験がなくても、自分の仕事に合わせた道具を自分で作れます。

そして、ここが大事なところなのですが——作れるようになると、仕事のほうが変わります。

  • クライアントに「こういう仕組みを作りました」と見せられる人は、単価が変わります
  • 副業として、小さなツール制作を受けられるようになります
  • 転職や案件獲得のときに、実際に動くものを見せられるのは強い武器になります
  • 何より、自分の面倒な作業が、自分の手で消えていきます

クロラボは、プログラミング未経験の人が、Claude Code で自分のオリジナルアプリを作れるようになるためのスクールです。エンジニア向けではありません。むしろ、デザイナー・映像制作・事務・接客といった、これまでコードに触ってこなかった人が中心です。

会社の業務改善に使っている方もいますが、いまは「個人が自分の武器を持つ」ことをベースにしています。

プロンプトをコピーして使う段階は、入り口としてはとても良いです。ただ、そこで止まってしまうと、来年も同じようにプロンプトを探し続けることになります。

自分の道具を、自分で作れる側に回ってみませんか。